「動画編集で副業」の呪い。Adobe AE単体プランを3ヶ月で「損切り」して、DaVinci Resolveへ逃げ込んだ理由

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1年分払ったのに、3ヶ月で捨てた

こんにちは、Dad Edit Lifeのパパです。

今日は、私が犯した「痛恨の損切り」の話をします。

私は先日、動画編集の業界標準ソフト「Adobe After Effects(AE)」の利用をやめました。 コンプリートプランではありません。AEだけが使える「単体プラン」を、セール価格の年間一括払い(約1万7000円)で契約していました。

しかし、使い始めてわずか3ヶ月。 まだ契約期間が9ヶ月も残っている状態で、私はAEをアンインストールし、基本無料の「DaVinci Resolve(ダビンチ・リゾルブ)」に移行しました。

「え、せっかく安く契約できたのに、もったいなくない?」

普通はそう思いますよね。 でも、私にとってはその残りの期間をドブに捨ててでも、「稼がなきゃいけないプレッシャー」から逃げることの方が重要だったのです。

きっかけは「プッティモンキーレンチ」の完走

私がAEを契約して最初に取り組んだのは、YouTubeチャンネル「プッティモンキーレンチ」さんのチュートリアル動画でした。

ハイテンションな語り口で、AEの基礎から応用までを叩き込んでくれる素晴らしいチャンネルです。 私は3ヶ月間、仕事が終わった後の深夜に必死で食らいつき、公開されているチュートリアルをほぼ全てやり遂げました。

「よし、これで俺もクリエイターの仲間入りだ!」

そう思った矢先、ふと我に返りました。 「……で、これを使って俺は何を作るんだっけ?」

手元に残ったのは、チュートリアルで作った「かっこいいエフェクトの断片」と、「せっかく覚えたんだから、これで稼いで元を取らないと」という重たい義務感だけでした。

チュートリアル完走直後のAE画面。レイヤーが階段状に積み重なり、どれがどの効果なのか、作った自分でも分かりませんでした(笑)。

「楽しさ」よりも「元を取る」が勝った瞬間

初年度は1万7000円で済みましたが、これはあくまでセール価格。 更新の通知が来れば、2年目からは正規価格(月額換算で約3,280円〜)が待っています。

PCに向かうたびに、頭の中で計算機が弾かれる音がするんです。 「来年からは年間4万円近くかかる……」 「今のうちにポートフォリオを作って、案件を取れるようにならないと赤字だ……」

その瞬間、私の趣味だったはずの動画編集は、「2年目の更新までに成果を出さなきゃいけない業務」に変わってしまいました。 これでは、何のために高い機材を揃えたのか分かりません。

私は決断しました。 「残りの期間(約1万円分)は勉強代だ。捨てよう」

逃げ込んだ先は、エンジニア好みの「無料の沼」

「稼ぐ」という呪いを捨ててインストールしたのが、DaVinci Resolve(無料版)です。

正直に白状します。 移行したばかりで、DaVinciの目玉機能である「ノード(Fusion)」や「カラーグレーディング」は、まだ実戦では触っていません。今はカット編集の画面を触っている段階です。

しかし、YouTubeで解説動画を見漁った段階で、私のエンジニアとしての直感が告げているんです。

「あ、これ完全に俺向きのツールだわ」

ノード=「生産ラインの工程設計」

私がAEで一番苦痛だったのは、「レイヤー(層)」が縦に何十個も積み重なっていく管理方法でした。 どれがどの効果かわからなくなる、あの感覚。

対して、DaVinci Resolveの「ノード」は違います。 YouTubeの画面越しに見たその構造は、私たちが工場でやっている「生産ラインの工程設計」そのものでした。

これがDaVinci Resolveのカラーページ(ノード画面)。左から右へ、処理の流れが線で繋がっている。「01(素材)」→「02(LUT適用)」というシンプルな工程が一目瞭然です。
  • 素材投入工程A(加工)工程B(組立)完成

画面上にボックスを並べて、線(ライン)で繋いでいく。 まだ自分で組んではいませんが、あのスパゲッティのような配線図を見ただけで、「あ、ここはこう処理が流れているんだな」とロジックが手に取るように分かります。

「実際に触る前から構造が理解できる」 これは、普段から工程やフローチャートを考えている製造業エンジニアにとって、とてつもない安心感でした。

まだ見ぬ「塗装工程(カラー)」への期待

そしてもう一つ、私がワクワクしているのが「カラーページ」です。 これもYouTubeでの予習知識ですが、DaVinciの色調整は、まさにモノづくりの「塗装工程」です。

素材(鉄板)の下地を整え、プライマーを塗り、本塗装をし、最後にクリアを吹く。 この工程をデジタル上で緻密に設計できる。

まだ私の腕は未熟で、サビ止め塗装(ただ撮っただけ)の状態ですが、これからこの「無料の塗装ブース」を使いこなせるようになる未来を想像するだけで、AE時代のプレッシャーとは違う、純粋なワクワクが湧いてきます。

結論:損切りして手に入れた「安らぎ」

9ヶ月分の利用権を捨ててまで手に入れたもの。 それは、「いつ動画を作ってもいいし、作らなくてもいい」という自由でした。

現在はDaVinci Resolve(無料版)のエディットページで、子供の動画をカット編集する日々。難しいことはしていませんが、プレッシャーがないので最高に楽しいです。
  • Adobe時代: 「今月なにもしなかった…来年の更新どうしよう…(焦り)」
  • DaVinci時代: 「まあ無料だし。来月気が向いたらやろう(ノーダメージ)」

この精神的な余裕こそが、長く趣味を続けるための必須条件でした。

もし私と同じように、プッティモンキーレンチさんの動画を完走したものの、「で、次どうする?」と燃え尽きてしまっているパパさんがいたら。 思い切って、そのプレッシャーを「損切り」してみませんか?

DaVinci Resolveなら、期限も、更新料も、ノルマもありません。 あるのは、エンジニア心をくすぐる「終わりのない、楽しい沼」だけです。

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この記事を書いた人

30代製造業パパ。DTM・写真・動画編集で『家族にドヤる』ために奮闘中。

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